「ノーベル賞とベルマークの関係」

「ベル」が同じなだけ。

10月3日に「ノーベル医学生理学賞」の発表がありました。
日本の方が最有力候補だったのですが、残念ながら受賞は逃してしまったそうです。残念でしたね。
ちなみに今年のノーベル医学生理学賞は、アメリカやフランスの大学などに所属するボイトラー氏とホフマン氏、スタインマン氏の３人。

今回日本人で最有力とされた方は、新型万能細胞「ｉＰＳ細胞」を作成した山中伸弥京都大教授です。
この「IPS細胞」とは、いわゆる「万能細胞」で、その細胞が身体のどんな器官にもなりうる細胞の事。



要はピッコロさんみたいなもんだ！

万能細胞には先に「ES細胞」というものがありますが、それとの決定的な違いは「倫理問題の壁の差」です。

ES細胞 →受精卵を使用しなくてはならない→そのまま育てば生物になる（命を奪う事になる？）
iPS細胞→皮膚組織などの体細胞を利用→受精卵を使用しない（命は奪わない）

他にも、iPS細胞の画期的な点は、本人自身の細胞を使用できるため、仮に本人のiPS細胞で作りだした臓器を移植しても、拒絶反応が起きにくいと推測される点です。

とはいうものの、このiPS細胞にも問題があります。
(1) iPS細胞を得るには、癌を誘導する遺伝子の組み込みが必要→癌化を防げるのか？
(2) iPS細胞から卵子と精子が作り出せる→新たな倫理的問題の可能性

これらの問題等がある為、実用化にはまだまだかかるかもしれませんね。
それでも、すごい研究である事に変わりはありません！

このノーベル賞とは、ダイナマイトの発明家、アルフレッド・ノーベルの遺言に沿って設立されたもので、様々な分野で大きな功績を残した方に贈られる賞です。
また、その反対に「イグ・ノーベル賞」というものがあります。
このイグ・ノーベル賞は「人々を笑わせ、そして考えさせてくれる研究」に与えられる賞です。ちなみにノーベルは全然関わってないです。

関係あるわけねぇ

皮肉を込めて賞を贈ったりするので、それらから、不名誉な賞として起こる方いますもいますが、純粋に賞賛を込めて送る事もあり、そういった方達にはむしろ好意的に受け止められる面もあります。
普段脚光を浴びる事のない研究に注目を集め、考えさせてくれる一面がある為でしょうか。
なおスピーチ中は以下の事が・・・

・紙飛行機が投げられる
・時間がくるとクマのぬいぐるみをもった少女が裾を引っ張る
・笑いを取らないといけない

ホントの事さ～！

そんな「イグ・ノーベル賞」が9月29日に開かれたのですが、日本の方が受賞されていまいした。
受賞者の方は滋賀医科大の今井真講師と琵琶湖病院の村上純一医師です。

受賞されたのは「火災など緊急時に眠っている人を起こす為のわさび警報装置の開発」。
イグ・ノーベル賞事務局からは「非常にユニークかつ実用的」と評価されたのだそうで、両人は「光栄です」
との事。
開発の理由は「聴覚障害の方にも効果を出すためには」ってのが出発点なのだそうです。

素晴らしい！！！

ちなみに・・・ノーベル賞の賞金は約1億円です。
・・・俺もノーベル賞目指す！・・・でござる。

ノーベル筋肉賞